【ホ1-07】キツのナと、ホムシサル、アヤ


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(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p200-201 より)


アワのウタ カダガキウチテ

アワのウタ カダガキを打ち

ヒキ、ウタウ

弾き、歌う。

オノツトコヱモ

自ずと声も

アキラカに

明らかに

ヰクラ、ムワタ、ヲ

5クラ、6ワタ、緒

ネコエ、ワケ

音、声、分け

フソヨにカヨヒ

二十四に通ひ


(解説)

天地(アワ)の歌を、カダガキを打ち弾き歌う。
カダガキというのは楽器の一種だと思われます。
単にカツラキの木っ端のこと言っているのかもしれません。
これは一種の発声練習のようなものなので、
自ずと声も、はっきりくっきり、きれいになったことでしょう。
5クラとは、
ココロバ、タマ、ミヤビ、シヰ、シムという
目に見えない5つの心の働きを意味し、
6ワタとは、
フクシ、ナカゴ、キモ、ヨコシ、ムラト、ワタという
物質的な6つの内臓を意味していたようです。
緒は、この両者を結び付ける働きをするものです。
5+6+1=12ですね。
アワのウタは48音よりなり、前半24音、後半24音よりなります。
アワのウタを、歌うことは、
精神的にも肉体的にも
音声が二十四に通い
巡りを良くし、調子を整えたようです。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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【ホ1-06】キツのナと、ホムシサル、アヤ ( アワウタ )


ho1-111.gif
(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p200-201 より)


アカハマナ イキヒニミウク

あかはまな いきひにみうく

フヌムエケ ヘネメオコホノ

ふぬむえけ へねめおこほの

モトロソヨ ヲテレセヱツル

もとろそよ をてれせゑつる

スユンチリ シヰタラサヤワ

すゆんちり しゐたらさわや


(解説)

「ア」は天地の天を意味し
「ワ」は天地の地を意味します。
この「アワウタ」の中に天地のことすべてが凝縮されています。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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【ホ1-05】キツのナと、ホムシサル、アヤ


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(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p200-201 より)


メはカツキ

女の子は被衣

コトバおナオス

言葉を直す

アワウタお ツネにオシエテ

アワウタを、常に教えて


(解説)

前の行の「雄は袴」に対して、
ここでは「雌は被衣」。
NET辞書を引くと、
(1)平安時代以降、身分の高い家の婦女子が外出する際、顔を隠すため頭から衣をかぶったこと。
とありました。
はてさて、平安時代以降なのか?神代からなのか?
そして、まずは言葉の教育が始まる。
助詞の「を」の代わりに「お」が使われているようです。
「オシエテ」は、「教えて」で、
「ヲシテ文字」の「ヲシテ」にも通じると思っていたのですが
「オシエテ」の「オ」は、「ヲ」にはなっていないようです。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
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【ホ1-04】キツのナと、ホムシサル、アヤ(修正版再投稿)


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(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p199 より)


ハツヒモチ アワノウヤマイ

1月1日 元旦 初日 餅 天地の敬い

モモにヒナ アヤメにチマキ

3月3日 桃に雛
5月5日 アヤメにチマキ

タナハタや キククリイワイ

7月7日 タナハタ
9月9日 菊 栗 祝い

ヰトシフユ ヲハハカマキル

5歳の冬に男の子は袴を着るようになります。
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(解説)

子供は髪置きの儀式のあと、
こうした年中行事に参加します。
9月9日というのは知らなかったのですが、
五節句のひとつのようです。
ヰトシフユのヰは、数詞の5であるべきですが、原文にはハネがありません。
アワノウヤマイの「ア」と、アヤメの「ア」の原文の違いに注目。
アヤメの「ア」が通常の「ア」です。
@のような渦巻きが天を表す「アワのア」で、
ここで使われている「ア」はアヤ(章)の「ア」のようですね。
地を表す「ワ」は@と逆渦巻きで、
「ヲワハカマ」の「ワ」の字にあたる文字です。
↑と書きましたが、間違いでした。済みません。
コメント欄で以下の指摘をオノコロさまより受けました。

渦の「ワ」と、助詞の「ハ」のヲシテは別物です。どちらも@の逆周りなんですが。巻き数と、真ん中の部分が違います。
2009/7/20(月) 午前 8:56 [ オノコロ ]

(2009/07/20 13:40)
前回、「アワウワや」を赤ん坊をあやす言葉と考えましたが、
「ア」は通常の「ア」でなく、アヤ(章)の「ア」だったので
「アワウワや」の最初の「アワ」は
天地を意味した何か別の解釈が可能かもしれません。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)

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【ホ1-03】キツのナと、ホムシサル、アヤ


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(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p199 より)


カナサキの ツマのチをエテ

カナサキさんの奥さんの母乳で育ちました。

アワウワや テフチシオのメ

「あわわわぁ、うわわわぁ」とあやしたり、
「いないない、バー(?)」をしたり、

ウマレヒハ カシミケソナエ

一年目の誕生日には、食べ初めの儀式と

タチマイヤ

歩き初めの儀式を行います。

ミフユカミオキ

3歳の冬には髪置きの儀式を行います。
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(解説)

カナサキさんが里親さんの名前です。
ちょうど、赤ん坊を亡くされたばかりとのこと。
「テフチシオのメ」が、よくわからなかったのですが、
解説文では{{{「ニコニコ・ばー」とやったり}}}とありました。
食べ初めの儀式
歩き初めの儀式
髪置きの儀式
は、解説文の表現をそのまま流用いたしました。
「ミフユカミオキ」には、「ミ」が2つありますが、
原文をみると、はねのあるなしの違いがあります。
最初の「ミ」が、数詞の三を意味します。
三冬というのは、数えで三歳になる正月か暮れか?
おそらく正月だと思います。
正月は春でした。済みません。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)

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【ホ1-02】キツのナと、ホムシサル、アヤ


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(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p199 より)


ソレ、ワカハ

それでは、和歌に関してお話しましょう。

ワカヒメのカミ
ステラレテ
ヒロタトソダツ

和歌に深く関係するワカヒメのカミは
捨て子にされるのですが、
拾われて、その人たちの下で育ちました。


(解説)

ワカヒメというのは、イサナキ、イサナミの長女で、アマテルの妹(姉?)に当たるそうです。
アマテルというのは古事記における天照大神に当たるのですが男性です。
ワカヒメは昼に生まれたので、ヒルコとも呼ばれたそうです。
ワカヒメの生まれた翌年は、イサナキ42歳、イサナミ33歳で、
共に厄年にあたり、その場合、子は捨て子に出すの慣習だったようです。
予め里親に拾ってもらう手はずを決めた上で、船に乗せて捨てたようです。
ワカヒメさんが養育されたのは広田神社(兵庫県西宮市)あたりと考えられるそうです。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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【ホ1-01】キツのナと、ホムシサル、アヤ


池田 満 (著) :ホツマ縄文日本のたから :p199 より
ho1-98.gif
これが、ヲシテ文字と呼ばれる文字である。
書籍では、上段に原文、下段が解説文となっている。
図は上段、1行目である。
下段1,2行目は以下の通り
ho01-jap01.gif
解説文でルビが振ってあるので意味に関して解説は不要と考えます。

キツのナとホムシサルアヤ

は、意味としては

『「東西の名」と「穂虫去る」』の章

と漢字を当てはめれば、現代の日本人には理解しやすいでしょう。
ただ、池田 満先生は、原文をそのまま理解するようにし、直訳はしない方が良いとの考えです。
ちなみに、キツサネ、キツヲサネと方角のことを呼んでいたようです。
キ―東
ツ―西
(ヲ―中央)
サ―南
ネ―北
となります。


池田 満 (著) :記紀原書ヲシテ 上巻 では、以下のようになっており、
池田 満 (著) :定本 ホツマツタヱ には、97、98の番号は振られていない。
ho01.jpg
一行目の最初の6文字は「ホツマツタヱ」である。
その下は
ミハタノハツ(?)


(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)

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