【ホ1-10】キツのナと、ホムシサル、アヤ


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(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p200-201 より)


ヒのオツル ニシはニシツム

日の落つる ニシは に沈む

ヨネとミヅ カマにカシクハ

米と水 釜に炊ぐは

ヒカシラヤ

火頭や

ニヱハナミナミ

煮えは なみなみ

ニヱシツム

煮え沈む

ヱカ ヒトタビの

ヱカ 一度の
-

(解説)

日の落ちる時は、ニシワ(赤く、大きくなって)に沈みます。
日の落ちる時は、赤く、大きくなって沈みます。
さて、東、南、西の語源については、
米と水を釜に炊ぐ際から来ているという説もあります。
火にかけるのが、始まり(かしら)で、東。
沸騰すると、水はなみなみと、水波がたつので、南。
煮え立つのが、静まるのが、仕舞いで、西。
米は貴重品だったので、米と水を釜に炊ぐのは、
(現代のように、一日三度ではなく)
ヱカと呼ばれるような日に、一度でした。
ヱカの意味はよくわかりません。
解説文には
「古来から、貴重品であったお米は、たまのお祭りの時などにだけ食べるものでした。」
とあり、「たまのお祭りの時などに」が「ヱカ」に対応していると考えます。

に 1 【▽丹】

〔「に(土)」と同源〕辰砂(しんしや)や鉛丹を含み、赤色の顔料として使われた土。また、赤い色。
「―塗りの鳥居」「阪東君の―のやうな酔顔を見て/続風流懺法(虚子)」「大刀の手上に―画き著け/古事記(下訓)」

に 【▼瓊】

たま。赤色の玉。
「八坂(やさか)―の五百箇の御統(みすまる)/日本書紀(神代上訓)」

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)

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(感想)

東西南北なのに、北がなかなかでてきません。
そして、やはり、キツサネの故、由来というよりも、
東、南、西の由来ですね。
太陽の動きと、東、南、西を対応させるのはいいのですが、
米と水を釜に炊ぐのを、方角と対応させるのはちょっと変な気がします。
もともとは、始まり、経過、終いを、
東、南、西と言っていたのを
方角の呼び名にしたという解釈もありかなあ?
今回は、原文に濁点のついた文字があります。
ヨネとミヅの「ヅ」
ヱカ ヒトタビの「ビ」
のふたつ。
また、ヒトタビの先頭の「ヒ」は、
数詞のヒ(一)です。


(引用の了解を頂いた池田 満先生に感謝いたします。)
なお、このアヤのさわりは、うまやど さんのブログ:「オノコロ こころ定めて」の
記事「和歌山にて詠める」にて紹介されています。


【ホ1-01】~【ホ1-12】キツのナと、ホムシサル、アヤ
に関しましては
当初、yahooブログにて公開していたものを転記いたしました。

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