【ホ1-28】キツのナと、ホムシサル、アヤ


195
(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p206-207 より)


オモエラク

思えらく

ハシカケナクテ

ハシカケ(仲人)なくて

ムスブヤは

結ぶ矢は

コレ カエサント

これ 返さんと(お断りしようと)


(解説)

「オモエラク」が、ちょっと意味を取りにくいです。
「考えてみたところ」といった感じでしょうか。
仲人をたてての縁結びがあった訳ではないので、
アチヒコさんは、とりあえず、お断りしようとします。
「ムスブヤ」で、恋文を矢に結んで差し出したのかと思ったのですが、なんか違う気もしますw。
さて、ハシカケは仲人の意味のようなのですが、
そうであれば、国懸神社の「クニカケ」も
何かの縁を取り結ぶものなのかなあなどと夢想しています。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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【ホ1-27】キツのナと、ホムシサル、アヤ


192
(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p206-207 より)


キシイコソ

キシイこそ

ツマお ミキワニ

妻を ミキワ(身際、御際)に

コトノネの

言の根の

トコに ワキミお

床に ワキミを

マツソ コイシキ

待つぞ 恋しき


(解説)

ワカ姫さんがアチヒコさんに贈った恋唄です。
57577の和歌です。
ちょっとした仕掛けのある和歌なのですが、詳細はまた後ほど。
参考サイト
ワカ姫の恋、和歌(ワカ)初め では、

「紀州にいらっしゃい。
私は貴方の妻になっていつも御身(おんみ)の近くで
琴を奏(かな)でてさしあげましょう。
寝床ではいつも我君(わぎみ)を
恋しい思いでお待ちしています」

と訳されていました。
ミキワは、「御身のそば」という意味で良いと思います。
「この頃、琴なんてあったのかな?」と思ったのですが、どこかにワカ姫は琴の奏での名人であるとの記述があるようです(未確認)。
個人的には「言の葉」に対する「言の根」で、本心とか思いとか、言葉の根となる心のことか思ったのですが。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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【ホ1-26】キツのナと、ホムシサル、アヤ


188
(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p206-207 より)


アチヒコお

アチヒコさんを

ミレバ コガルル

見れば 焦がるる

ワカヒメの

ワカ姫の

ワカの ウタヨミ

和歌の 歌詠み

ウタミソメ

歌 御染

オモイカネテゾ

思い兼ねてぞ

ススムルお

勧むるを

ツイ トリミレバ

つい 取り見れば


(解説)

勅使のアチヒコさんを、見れば焦がれるワカ姫さん
和歌の歌を読み、その歌を布に染めました。
(ワカ姫さんが)思い兼ねて差し出した(その和歌を)
つい、手に取り、見れば
池田先生の解説では、「ウタミソメ」の「ウタミ」は歌をしたためる札とのこと。
このころ文字は書くものではなく、染めるものだったのでしょうか?

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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【ホ1-25】キツのナと、ホムシサル、アヤ


184
(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p206-207 より)


ワカヒメの

ワカ姫の

ココロおトトム

心を整む

タマツミヤ

タマツ宮

カレタル イネの

枯れたる稲の

ワカカエル

わかかえる(若返る?)

ワカのウタより

ワカの歌より

ワカのクニ

ワカの国

タマツのヲシカ

タマツのヲシカ


(解説)

「ココロおトトム」は、「整える」だと思ったのですが、他のサイトでは「留める」の漢字をあてているみたいですね。
さて、ヲシテ文字で繰り返し記号がでてきました。
コ〃ロ
ト〃ム
はいいのですが、
ワカ〃エル
だと、
ワカカ+エル
になるのではないかと愚行するのですが、他のサイトでは皆「若返る」で、
ワカ+カエル
ですね。
そして、最後の7字からは次の話題へ。
ヲシカは、勅使の意味のようです。
タマツのオシカは、
ワカ姫がタマツ宮にいる時に、アマテルのところから来た勅使ということになります。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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【ホ1-24】キツのナと、ホムシサル、アヤ


180
(原文池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」展望社 :p206-207 より)


オンタカラ

御田から

ヨロコビカエス

喜びかえす

キシヰクニ

キシヰ国

アヒの マエミヤ

アヒのマエ宮

タマツミヤ

タマツ宮

ツクレはヤスム

造れば休む

アヒミヤお

アヒ宮を

クニカケと ナス

国懸となす


(解説)

オンタカラは、御宝で、民(国民)を意味するという解釈もあるようです。
私は、ここは、素直に
稲虫の去った田んぼから、
喜びに沸きかえるキシヰ国の人々
くらいの意味でいいのではないかと考えています。
稲虫祓いの御礼に、キシヰ国の人々は、
アヒのマエ宮とタマツ宮を新しく造ることにしたそうです。
ムカツ姫さまにアヒのマエ宮を
ワカ姫さまにタマツ宮を
アヒのマエ宮は、以前からあった、
アヒ宮の隣に造られ、
現在も日前神宮(アヒのマエ宮)と
国懸神宮(アヒ宮)とが並んで建っています。
「アヒのマエ宮」の「ヒ」は、特殊文字です。
縦棒のかわりに、御日様のイメージが描かれています。

(解説を書くにあたり、 池田 満 (著):「ホツマ縄文日本のたから」の解説文を参考にしております)
(このページの記載に、間違い等があった場合の責はすべて 無宗だ にあります。)


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